吃音者のコミュニケーションテクニック
皆さん、こんにちは。
20代吃音当事者の前向き君です。
皆さんはコミュニケーションが得意ですか?
初対面の人、仕事のお客さんなど
様々なシチュエーションで
コミュニケーションは
とても大切です。
しかし、吃音症状があると
コミュニケーションが取れなくて
大変なことがあります。
また、吃音以前に人として
「この人と何を話せばいいのだろう」
と感じてました。
しかし、今回この悩みを解決できる本に
出会いました。
それは「人は話し方が9割」という本です。
この本を読み、
吃音者として取り入れられそうな
テクニックを身につけました。
また、吃音者ではない人でも
コミュニケーションが苦手という人にも
おすすめです。
人と話す上で大切なことが分かりました。
この本はたくさんのテクニックが
載っていますので、
厳選してお伝えしていきたいと
思っております。
1 吃音者が使えるテクニック
1-1 3つの表情
1-2 拡張話法
1-3 ボソッと褒める
2 実践と結果
3まとめ
1 吃音者が使えるテクニック
1-1 3つの表情
・顔の表情
・声の表情
・体全体の表情
の3つを大事にします。
具体的には
「笑顔で自分の感情をのせて話をして
身振り手振りでリアクションする」
ということです。
○吃音者へ
コミュニケーションは
言葉だけではありません。
非言語と呼ばれる表情や身振りなども
立派なコミュニケーションツールです。
吃音者は言葉が上手くでないと
後ろ向きになりますが、
表情、ジェスチャーはできると思います。
人の話すことを素直に聞き、
素直に共感すれば相手も聞いてくれていると
思うはずです。
1-2 拡張話法
これは
相手が自分の話を自分で
広げさせるテクニックです。
そして拡張話法には順番があります。
感嘆→反復→共感→称賛→質問
・感嘆
相手の話に感銘を受けるときに使います。
相手:「宝くじ当たったんだ」
自分:「えーー!マジですか!!」
ポイントは自分の気持ちに素直になって
反応してあげてください。
その上で「ー」で伸ばしたり、
「!」をつけたりして
感情を込めてください。
・反復
相手の話をそのまま部分的に繰り返します。
相手の言葉を言い換えず
そのまま繰り返しましょう。
相手:「100万当たったんだ」
自分:「えーー!マジですか!!
100万当たったんですか!?」
・共感
相手の話に感情をこめて
理解を示しましょう。
相手:「当たってすごくうれしかったよ」
自分:「すごくラッキーでしたね!!」
・賞賛
相手を評価しましょう。
相手:「やっぱついてるなー」
自分:「さすがだなぁ。持ってるなぁ。」
・質問
相手の話を中心に質問をしましょう。
相手:「ほんと、一生の運使ったよ」
自分:「で、そのお金何に使うの??」
○吃音者へ
吃音の人にとって5つ全て実行するのは
難しいと思います。
ですので、
この中で1つ出来そうなものを
選びましょう。
この中で一番簡単なのは
感嘆だと思います。
(ダジャレになっちゃいました笑)
なぜなら、吃音症状が出やすい音は
感嘆には少ないからです。
「んーーー!なるほど!」
「わーーー!ほんとですか!」
など、自分で得意な音を選んでみると
良いでしょう。
また、トイレに
自分の話しやすい「感嘆リスト」を
作って頭に叩き込むのも
おもしろいですね。
1-3 ボソッと褒める
これは褒め方のテクニックです
我々日本人は謙遜する生き物です。
「英語上手ですよね」
等と褒められても
心では「どうせお世辞だろ」と
思ってしまいます。
ですので、声を小さくしてボソッと
「英語上手いよなぁ」
と言ってあげましょう。
普段謙遜ばかりしている日本人からは
好評で間違いないでしょう。
○吃音者へ
普通の声の大きさでは
吃音が出やすいですが、
小声なら出しやすいという人も
いるかもしれません。
先ほどの感嘆から言葉をつなげて
「いやーーやっぱり英語上手いなぁ」
と続けて言うと良いでしょう。
2 実践と結果
私は実際に拡張話法を取り入れてみました。
私は感嘆はこれまで何気なくしていました。
しかし、振り返ってみると、言葉では
「へー」などと言っていましたが、
テクニックが使えていませんでした。
ですので、相手は「聞いてないな」と
思っていたでしょう。
それを反省して感情をこめて
感嘆を使ってみました。
すると、相手の表情がよくなり、
会話が楽しそうに思えました。
そして、何より私自身が
会話を楽しいと感じれました。
素直に相手の気持ちに寄り添った結果、
聞き手も話し手もwinwinでした。
また、反復は吃音症状が
出ることがありましたが、
全て反復しなくていいので、
話しやすそうな言葉を
選択して反復しました。
例:
相手→東京でおいしい寿司食べてきたんだ。
自分→「へー!(「東京」いいづらい)
お寿司かー!いいねー!」
これなら全然話しやすかったです。
またボソッと褒める技は仕事仲間に使いました。
「あーこれは言われるまで盲点だったなぁ」
「やっぱり、こういうのは
○○さんじゃないとできないなぁ」
おかげで、仕事仲間とは
上手く関係性が築けています。
3まとめ
今回は「話し方の変革」を書いてみました。
たくさんのテクニックがある中で、
全てこなすのは難しいと思います。
特に吃音者は全ては生かせないと感じます。
しかし、実際に行動してみないと
現状は変わりません。
まずは感嘆や表情といったところから
始めてみてはいかがでしょうか。
他にも面白いテクニックが満載です。
もっとテクニックが知りたい思う方は
「人は話し方が9割」という本を
手に取ってみてください。
この記事が少しでも皆さんの参考になると
うれしいです。